五魔・六邪と七情・六欲   【気功講義 Vol.105】

我らが師こと「カメ仙人」の気功講義をご紹介していきます。

今回からは「五魔・六邪と七情・六欲」について、4回シリーズの3回目です。 

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五魔、六邪、七情、六欲とはそれぞれ何か?という質問がよくあります。六邪と七情は、既に「階ひと」の教科書「病気とは何か」の中で述べられています。

「七情」

 人の精神活動で 喜・怒・憂・思・悲・恐・驚のことです。
 七情とは、外界事物に対する情緒反応のことであり、通常は発病因子とはなり得ません。しかし、突然、強い精神的な刺激を受けたり、同じ精神的刺激を長期に受け続けたりして、生理的に調整可能な許容範囲を超えてしまうと、体内の陰陽、気血、臓腑の機能失調が引き起こされ、発病に至ります。

⑥ 恐  腎を損傷=気が下がる
恐れすぎると腎気が不固となり気が下にもれて便の失禁が起こります。多くは、外界の刺激によって起こりますが、反面腎気が欠けていたり、血気が不足していたり精神不安定の人がかかりやすい。

⑦ 驚  腎を損傷=気が乱れる
不意にある局面にぶつかり、精神的に極度の緊張が起こることを「驚」といいます。心気が乱され感情不安定な混乱状態となります。

 しかし、上述の情緒は単一的に一つの臓器に影響を与えるのではありません。主に大きな影響が出るという意味です。

 もとつきわみ臓腑図に示されるように体内の臓腑は単一に働いているものではなく、関連し合い、助け合って身体を支えています。臓腑の働きに単一ということはなく、常に連動しています。そして内臓は自律神経により即七情に反応するようにできています。

 例えば「恐れ」という感情は主に「腎臓」に影響があると言われてきました。しかし、その影響は腎臓だけでなく、胆管、胃等にも大きく作用します。強い恐怖感が起きた場合、胆管はすぐに閉じられ、胃は消化を中止します。血液は消化活動に使われるのでなく、筋肉に供給され、ただちに動けるように働きます。これは一つの防衛反応と言うことができます。胃や胆のうは、あらゆる感情に反応しやすい臓器とも言えます。また痛みも出やすい臓器です。

 階む入門講座等で紹介してきた体内の臓腑を司る神々が内視できる一部の特異功能者では、腎臓に居る黒い玄武が強度の恐怖によって白く変色するのが見えるでしょう。このことは「一夜にして白髪の老婆に…」というたとえはうそではない事を示しています。

上記教科書の記述に加え、膵臓について言えば、

⑧ 不安 膵臓を損傷=気が離れる

 気が離れると考えがまとまらず、何事かの具体的な事柄が無いにも関わらず、涙が出たり、不安になって何も手が着かなかったりします。追われる様な感覚になったり、焦燥感に駆られ、不安に包まれ、せかされる感情にとらわれる様になります。
 この焦り、漫然たる不安感は、思いの外、気持ちが落ち込むよりももっと大変で重篤な状態なのです。

つづく・・・


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気功講義

Posted by masuda