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[増田]
受容体の話をもう少し詳しく続けてください。

[発達の神]
受容体におけるその役割は、情報が送られてきた時に、

方向性を定めて行動を行う為には、シナプスにおける情報を発信する部位と、
発信されてきた情報の伝達を受ける受容体のバランスが整わなければ、
正しい情報として伝わりません。
もとは正しく発信された情報でも、受容体の受け取りが悪ければ、
正しく伝わらないからです。
その結果、判断を鈍らせてあらぬことを起こすような行動となる、
それが、ADHDのメカニズムとなっています。
あらぬこと、目的に合わず、到達すべき物事の結果にならない。
そういった症状を生んでいます。
ADHDの疾患を持つ者は、情報の到達域が狭く、
受容体の受け取り能力不足により、正しく送られていた情報でも誤って拾い、違う場所に届ける結果となっているのです。

情報の攪乱が行われている場合もあります。
その場合は、受け取った情報が正しいと認識され、勘違いを起こしてしまうということに為ります。
正しいと認識された情報は、誤っているにも関わらず、

本人は正しいということとして認識し行動に移すわけですから、
明らかな異常行動として出現することが起きています。
これらの繰り返しの中で、脳の働きが正しくなされない為、
ADHDの患者は行動の不確定さや活動の乱れによる、
社会生活の困難さに繋がっているという事です。

彼らの受容体の一つ一つは、あらかじめ設定できないもの、

設定できるものに分けられ、設定ができる能力の受容体は残し、
設定のできない受容体は消して、
できる受容体のコピーを創るという事が必要です。
能力のない受容体、欠陥のある受容体はそこで排除して、
新しく脳の受容体を創る、コピーによって創るということが必要になります。

シナプスの変化は齎(もたら)されているが、受容体の異常、

受容体の不足、受容体の受け取る能力不足、
そして大きさの変化に応じられない等、
様々に加わった状況が生み出されているといえます。

これらのことから、ADHDの活動は社会生活を送る上では、

非常に困難さを抱えるという結果になっていることが、
おわかりになることでしょう。

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[増田]
そういった状況の改善策はあるのですか?

[発達の神]
きちんと修練をすることや、定期的な施術を行う事で、

その者のシナプスの受容体を正常化させる為に大きさを整えて、
比較的簡単な情報からとれるようにします。

比較的簡単だというのは、受容体自体を治しても、

混乱を生むような情報のかく乱物質の問題は解決しません。
あくまで、情報を受け取る交換台のような、
そういった働きの受容体がまず信号を受け取る準備をする為に、
受け取る情報の器を広げて、
受容体の器の大きさをコントロールしなければなりません。

更に、情報のかく乱も行われている訳ですから、

その受容体だけでなく、
情報を正しく流れるような操作をしなければならないのです。