海水から造った塩について(2)

 海より造る天日製塩法については、海水を塩田に引き込み、複数の水田を巡回させながら、太陽と風で海水を濃縮していき,中心にある最後の採塩池で自然結晶した塩を収穫します。商品として売るには、収穫されてから1-2年寝かされて水分をとった上で販売されることが多いようです。

 岩塩が塩資源として存在せず、平地が狭く雨の多い日本では天日塩の生産にも適していません。そのため、古く奈良時代より濃い塩水(鹹水)をつくり、それを煮詰める、という極めて製造効率の悪い製塩方法が取られていました。よって海外の市販塩との物理的品質差と、価格差が大きかったといえます。

 そこで濃い塩水(鹹水)をつくる方法の技術改良というより、製造コストの低減法(奈良時代からの揚浜式製塩法→江戸時代の入浜式製塩法→昭和30年代の流下式製塩法→昭和47年頃から現在まで続く最低の質の塩を造る製塩法=イオン交換膜製塩法)が開発されてきました。イオン交換膜製塩法が何故最低かと言えば、何のエネルギーも存在しないように造り上げているからです。

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Posted by masuda