中日ドラゴンズ・浅尾拓也投手の不振 1


写真
中日ドラゴンズの絶対的中継ぎである浅尾投手が登録を抹消された。
球の切れも悪くなっているのだが、その前に球速自体が10~15キロ遅くなっている。

ここ三年ほど大活躍したこの選手のどこがダメになったんだろう。

まずこの投手の投げきった後の形を見ていただきたい。
一枚目の写真だ。

通常のピッチャーなら投げた手が反対側の腰あたりに巻き付くように振り切るものだが、
右上に上がっている。

この投手独特の投げ方で、言わば鞭のように身体全体を使って球速を上げているのだ。

ちょうどバッターが、グリップエンドからバットを出して、バットを身体に巻き付けるように振り出し、
身体の前でグリップを止めると、ヘッドがその何倍かのスピードで走るのと同じ原理だ。

この選手は、元々全身の筋肉が非常にしなやかで強靱だ。
右足で強力に押し出した身体全体の前への動きを、左足を突っ張ることで止め、
それより上の身体全体を鞭のように前に走らせている。

普通の投げ方のように、利き手を振り切ることでスピードを出しているのではない。
よって投げた後、右手がまた上に戻ってくるのだ。

鞭を使う時、打ち下ろした後に、鞭を持った腕を振り切るよりも、
引き戻した方が鞭の先のスピードが速くなることでお判りになるだろう。

でも、この投法は彼のしなやかな筋肉による所が大きく、
疲れたり、加齢により筋肉が固くなれば、効果はなくなる。

現在は、ここ数年の筋肉疲労が、スピードを落としているし、フォーム自体をも悪くしている。

二枚もの写真は昨年の球離れの位置。
三枚目は、数日前のもの。

角度が違うので判りにくいかもしれないが、最近は球離れの位置が早い。
もっと粘って前で放さなければいけないのだ。

もうひとつ、写真では判定出来ないことだが、テレビなどで見ていると、
ステップ幅が微妙に狭くなっている気がする。

それでは、どう改善すればよいか?次回のお楽しみ!!