邪気の吹き出しについて 5

アラサーの独身男性が、
地域の寄り合いで
一杯(沢山の意味でのいっぱいかもしれない)飲んで、
良い気分で御帰還遊ばした。
その日、母親は外出で父親は既に休んでいるようだ。

「さぁ~とひとっ風呂浴びて、気分の良いうちに寝るか。」
と、風呂場に行くと、父親が既に沸かした湯が浴槽に入っているようだ。

「しめしめ、今から涌かす手間が省けた。たまには親父も役に立つワイ。」

衣服を脱ぎながら、ふと気がつくと、そんな所にCDプレイヤーがある。

「何でこんな所に、CDプレイヤーなんぞ持ち込んだんだ。おやじもどうかしているなぁ。」

まあ、あまり気にせず、湯船に飛び込んだ。

その刹那、「何じゃあ、この湯は???????」
猛烈な悪臭と、違和感。

「うわぁ、肥(こえ)溜めのようだ。」

あまりの悪臭に直ぐさま湯船から飛び出し、シャワーで洗い流したが、
残臭がなかなか消えず、一晩中悶々と過ごしたとのこと。

実は、その日、男性の父親が初めての出毒素風呂に入り、
勿体ないと、
湯をそのままにしてあったのだ。

齢(よわい)古希(こき)を既に超えた父親の、
吐き出された「邪気だまり湯」にしっかりと浸かってしまったアラサー男性の悲劇でした。

おそろしや、出毒素風呂の効果!

はたまた、恐ろしき体内に溜まる邪気のすさまじさ。

あなたの体内も、肥(こえ)溜めのようになっていませんか?

シグマDP2Merrill(メリル)