『達磨大師の神』より 15


一方、手のひらの労宮から供給される気のエネルギーによって、

直接的に筋肉を触りながら癒していく按摩法では、特別な方法を取り入れています。

手(労宮)で触ったところに、労宮からの気のエネルギーの供給によって、

直接的に気が流れて按摩する動作により、

加速して気の流れを良くしつつ筋肉をほぐしていくという方法がとられています。

階ひとの按摩法でも、これと同じように直接的に労宮からの気のエネルギーによって、

撫ぜたところの部位に流れが加速されて、

筋肉内の気の流れが良くなっていくという方法が取られています。

さらに加えて、全身への大きな作用としては、上から押さえて離すような作用も

、同時に繰り繰り返しなされていて、順次全身の筋肉の気の流れをよくして、

和らげていく易筋経の真髄が生かされています。

手当法については、臓器にエネルギーを送り込むことを主たる目的にしていますから、

手を当てたところから、気のエネルギーは内臓に向かって直線的に送り込まれます。

この按摩で使われている方法とは全く別の方法、つまり座っていても、

じっとしていても気が流れるような、

洗随経と同じく漸進的な作用が盛り込まれています。