ダリはどうやって絵を描いたか?(2)

ダリの絵画には、ピカソとちがって、情念とかは、関係ないのでしょうか?
ダリには、妻とのエネルギーのやりとりの気持ちだけで絵を描いていたのでしょうか?
シュールリアリスムの旗手であり、奇行の人サルバドール・ダリの芸術、その本質に迫ります。

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(ダリの顕在意識)
わたしは、形状の認識、形状のうつくしさ、形の構成、これらのことに、非常に興味がありました。平面的なことでも奥深く。奥深いことでも平面的である。その物体が形成する美しさは、まさしく平面ではなく奥深い。ものの持っている元本があるというように感じていました。

あくまでも、その奥を描きたい。奥深い存在を書き続けたい、と思ったのです。
彼女(ガラ)には、大いなる魅力を感じました。自分にはない奥深いモノをたくさん感じたのです。ものの、形状の醸し出す美しさ、それは、無形の世界が重なって出来上がっているということが、わたしには、よく分かりました。みえない事柄の本質を描こうとしたのです。
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ダリとガラは、1929年初めて出会いました。その時ガラは、ダリの友人の妻だったのです。1932年その困難を乗り越え、二人は結婚しました。ここからダリは、ガラを題材にした多くの作品を残すことになりました。

1982年、ガラは死去します。ダリはこれに失望し、以後殆ど作品を手がけていません。
1989年、失意の中で亡くなりました。85才のことです。


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