人の身体、塩分について(2)

海水から作られた塩が、盛り塩をしたり、お葬式の後で身体を祓ったりするのに効果的なように、邪を祓うのに効果があるとしたら、体内の邪も塩を取ることによって祓ったり排泄することが出来るのではないかという疑問が湧きます。

とは言え、実際には臓器の調子の良くない者が、塩を取りすぎると具合が悪くなり、減らせば好転することが判ってきました。

然れども、この発想は、逆転する要素を持っています。
つまり、塩分が、身体の浮腫を悪化させる物ではなく、臓器の異常な機能の低下が身体の浮腫などの異常な結果をもたらすのです。

臓器が正常に働く力があれば、塩分の摂取は排泄という形を取って、なんら問題なく体外へと排出されるのです。体内では塩は祓う機能はあっても、その者に排泄するだけのエネルギーがなければ体外へと持ち出せないのです。
ミネラル分を含んだ、海水で創られた塩は、身体を構成する他の微量な成分も含まれているので、循環を促進する働きさえあります。

大量に摂取することさえなければ、塩分を摂取することは、それほど悪いことではありません。むしろ、身体にとっては、重要なミネラル成分です。それでは、臓器の機能が、低下しているときに、塩分を少なくするとなぜ、臓器の負担が減るのか。という点について言及しましょう。

塩分を制限すると水のコントロールが容易になるからです。臓器の機能の低下がある場合には、塩分を少なくすることが有効なのです。臓器の中で身体全体のパワーに一番関わっているのは腎臓です。その腎臓が水つまり小便の排泄に関わっているのです。

けれども、臓器が十分に機能する力を持っているにもかかわらず、予防的に塩分を少なくすることが、健康に良いとは言い切れません。
不必要にたくさん取ることも、不必要に制限することも無駄なことです。
 (つづく)

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