注連縄(七五三縄)とは何か -4

◎ 神祇辞典(大正13年東方出版)

シメナハ(注連縄・標縄・七五三縄)

社殿の四周、又は、民家の門戸等に懸けわたして、内外を區劃する標(しるし)の縄。

もと尻久米縄(端出之縄)といひて、
藁の尻を断ち切らずして、そのまま込め置きたる縄の義なりと云ひ、
又、占有の義にして、縄を延べてある地域を我が領となすによる名なりとも云ふ。
略して「シメナワ」とも「シメ」とも云ひ一に日御綱とも云ふ。
之を飾るを注連飾と云ふ。手力男ノ神、天照大御神を天ノ石窟より引き出し奉りし時、布刀玉ノ命、尻久米縄を以て、これより内に還り入り給ふなかれと云いし故事に基づき、後世、神事には凡てこの注連を引渡す習ひとなれり。

注連縄には、その形によりて、
前垂れ注連・鼓の胴・大根注連・牛蒡注連・輪飾り豊年等の種類あり。
何れも新しき稲藁を左綯いに縒りて作り、これに紙垂(シデ)を挿みて垂る。

「しめの子」の数、紙垂の向方等、種々の方法を唱ふるものあれど、必しも拘泥すべきにあらず。
又、各社古来の慣行によるものもあり七五三のしめの子を、七は天神七代の形、五は地神五代 三は三貴子に象ると云ひ、七五三は併せて十五也、天道は十五にして成る也、など言へるもあれど、神道名目類聚抄に、或説曰縄は正直の儀、端を出すは質素の體なり、、、

七五三等の数の事は、後人の附會なりと云へるを信ずべしとなす。
その懸方は、綯い始めたる方を本とし、上位(神前に向かいて右)になして懸くるを本義とす。
注連縄は神事の神聖を保つ表徴として、最、人目を引く物なるにより
神社等にありては、平素、常に新しきを懸くる注意、肝要なりとす。  {付図は省略}


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Posted by masuda