ツイッター 2

「朝日新聞 メディア激変 変化を読む1」を転載します。

「泡」のような言葉を書く

コピーライターの糸井重里さん(61)は、5月10日に「@itoi_shigesato」という登録名でツィッターの発信を始めた。
「ブログを書いている友人が次々ツイッターに移ったので、始めはその近況を知るために読んでいた。」
商品やブランドのメッセージが正しく消費者に伝わるように言葉を考え抜く、広告のコミュニケーション。
糸井さんは、80年代を代表する「おいしい生活。」(西武百貨店)など、数々のコピーで知られる。
インターネットのブームから少し間をおいた98年、
自らのメディアとしてサイト「ほぼ日刊イトイ新聞(ほぼ日)」を開設。以来、このネットメディアを舞台にコラムを書き続けている。
ツイッターの発信は「つぶやき」とも言われる。この表現は、コミュニケーションできない「ひとりごと」のように思え、違和感を覚えた。
今いる場所や食べたものについて書いたり、他人の言葉を伝言ゲームのように回したりする使い方も、あまり共感できなかった。
「言葉は頭や内臓といった、肉体を経過したものじゃなくちゃ」
考えが変わったのは、芸術家の横尾忠則さん(74)が今年3月末に始めたツイッター(@tadanoriyokoo)で、
芸術や人生について奔放に語るのを見てから。
「形にとらわれず、自分の思考をそのままメモしているのに驚いた。こういう使い方があるのかと思いましたね」
「ほぼ日」のコラムでは、まとまった形で言葉を組み立てるが、
ツイッターなら短く心に浮かんだ「泡」のような考えを書いていける。
「起承転結の”起”の部分みたいなもの。短歌で言えば発句ですね」。
まだ結論のでない考えを世間に放り出す。その反応を受けながら、これからどうなっていくのか、
自分の内部を探っていく。ゲームのようだと感じている。
「日本中ではあっちこっちでカエルの声が聞こえているだろうな」。ある夜中、ふと、そんな事を思いつく。
ツイッターに書き込んでみた。
「今聞こえてますよ」。すぐに全国各地から反応があり、まるでカエルの輪唱のように次々と投稿が流れていく。
頭の中にあたイメージが、リアルに感じたれた事がうれしかった。今や、「軽い中毒症状」だという。
「でも、ツイッターでできることには、まだ大した深みがあるとは思っていない」。
行ってみれば、自分とのつながりのある言葉の「単品」を、次々と出している状態。
「こうしてまかれた情報と情報を、どうつないでいくか。それが重要になるんでしょうね」

超能力・潜在能力と気功・功法 気功教室日之本元極 with キャノンS90,シグマDP1,サイキック写真

写真をクリックすると大きくしてご覧になれます。photo by CANON S90

伝言

Posted by masuda