『達磨大師の神』より 26


易筋経と洗髄経とが、それぞれ独立しているというのは、訳あってのことです。

切っても切れないけれど、それぞれ、ひとつ、ひとつ独立していると考えているのは、

作用や生まれた経緯、そして強化するということ、

肉体のある機能のみを強化したいときがあります。

それは洗髄経で著しいのですが、座っているときの脊柱の骨の汚れを洗い出したいときに、

特に洗髄経を強化して使いたいときがあります。

骨については、汚れが溜まるにしても、溜まり難かったり、排泄しやすかったりする部位があります。

 たとえば、足や手先の骨の部位などは、座っていても比較的動かすことが出来るので、

汚れを吐き出易いのですが、身体を支える脊柱などは、極めて大事な経脈をも含んでおり、

汚れを貯めやすいという性質もあるために、洗髄経を円滑に行うのは、

極めて難しいのです。

内臓との関わりも、もちろん深いといえます。