新心身共鳴神法 13


もう一件は、永く舌痛症に苦しんでいる人です。

基本的な脳の構造として、

舌痛症の修練者への考え方は参考になると思います。

発症のメカニズムは同じです。

ただし、性格的な特徴は、まったく違います。

この病、すなわち舌痛症に陥る者たちは、

集中する力が強いうえに、

きっかけが歯の異常であることが多いのです。

これは、脳を刺激し易い口の中が発端ということになります。

自信にあふれた性格の特徴があり、

この舌の痛みさえなくなれば、

私は何でもできると、自信に満ちています。

しかし、とんでもなく死にそうなほど舌が痛いので、

何もできないと思っているのです。

そして鬱病については、思い悩む、不安、

自信喪失する等ことがきっかけになります。

自信を失い、

自分の存在が消えていくような感覚があります。

集中して思い悩む、思慮深い、自分が悪いと思いやすい、

相手や周囲に気を遣う人が多いことなどが、

性格の特徴です。

どちらも医学的には、

抗うつ剤が効果的であると言われています。

精神的な病理としては、全く違う病気として分類されていますが、

抗うつ剤が効果的であることは、

同じ傾向であることを示しています。

性格特徴は違うけれども、発症の病理は同じなのです。

この六月、以前修練をしていた舌痛症の者が、

久しぶりに自宅で修練ができて、

体調がよくなったので、私どもに電話をかけてきました。

しかし、次の日にすぐに入院になってしまったのです。

これはどういうことでしょうか?

これがこの手の人々の性格的特徴です。

私はこの舌の痛みさえなければ、何でもできる。

早く治したい。

舌さえ痛くなくなれば良いのに、

早く治したいと願ったのです。

日之本のスタッフと話をして、

気持ちが強化されたのです。

しかもスタッフとの会話によってエネルギーを得て、

なお思いが強くなったのです。

「私は、この舌の痛みが消えれば、高山に行ける。」

「私は、この舌の痛みさえ消えれば何でもできる。」

「高山に早く行って治したい。」

そういう常に持っていた強い意識が、

強化されたのです。

電話する前日、修練ができた時に、

やっぱり元極功法の修練をすると元気になれるし、

治るかもしれないという気持ちが高揚して、

日之本元極に電話をしたのですが、

治りたいと思えば思うほど意識は舌に集中して、

悪化したという構図です。

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