元極功法習い始めの頃―遠隔送気(1)

ペタしてね

私は、元極功法を学び始めて約三ヶ月したときに、中国湖北省蓮花山に12日間の講座を受けに行ってきました。それ以来、人の体を感じることが出来るようになっていたのです。

最初は人の体調が分かることが面白くて、会う人会う人皆観て、喜んでいたものです。そのうち、やればやるほど敏感に反応し始め、誰かが側を通るだけで、相手の苦痛がそのまま自分にも伝わってくるため、
「こりゃ、かなわん。防御しなくちゃ・・・。」と思うようになり、いつの間にか観たいときだけ観られるように変化してきました。

先回お話ししました鎌倉・長谷観音の電話送気事件から暫くして、体調が非常悪いから、気功を学びたいという方とお会いしました。

とても姿勢の良い方で、背筋をピ~ンと真っ直ぐ伸ばし、歩いていても座っていても、ひとときもその形を崩すことなく、かしこまった方だなぁと思いました。
「姿勢がよろしいですねぇ。」と言いますと、
「皆さんにそう言われるんですけど、実は身体が曲がらないんです。」とおっしゃいます。

「えェ~」と思って、その方の体を観じてみると、
「あぁ~~!!何をなさったんですか?」
と、素っ頓狂な声を上げ、
「身体が曲がります。ほら、こんなに。」と腰を曲げて見せてくれます。

「いえ、ちょっとお体を拝見しただけなんですけど・・・・」
「でも、曲がるんです。」
(つづく)