元極功法習い始めの頃―遠隔送気(2)

ペタしてね

私が見ただけで、腰の曲がるようになった方は、とんでもなく身体の悪いことがすぐ分かりました。
「よく、これで立ったり歩いたりできるなぁ。」というのが率直な感想でした。身体の中の気のエネルギーが、
空ッ欠ムンクの叫び
だったんです。こんな方はそれまで見たことがありません。

気が全く体内にないものですから、私が内視しただけの僅かなエネルギーで身体が変化したのです。

そのとてつもなく体調の悪い方から、お話を伺い、
「頑張って、続けてみましょう」などと話し、お別れをして家に帰ってきましたが、どうにも可哀想で気になって、落ち着きません。

とうとう、その方の家に電話をしてしまいました。
「全くお役に立てないかもしれませんが、少しでも良くなればと、気をお送りしてみますから、布団の上で寝て待っていてください。八時から始めます。何かあったら電話いただけますか?」

今から考えると、まったく無謀なことをしたものだと思います。でもそのときは、純粋にその方が少しでも良くなっていただけたらと思っていたのです。

夜八時、いよいよ自分にとって二回目の遠隔送気を行う時がきました。意識を集中して暫くその方にお送りしていました。
それから、電話が有ればすぐ取れるようにと、ずっと待っていましたが、その夜には、掛かってきませんでした。
(つづく)